「馬鹿やろう!!」
「ぬー、おんぶー」
「怪我は、怪我!!」
「風呂入ったらわかるー」
「バカですかー!コノヤロー!!」
を抱え上げると軽い身体
ふへへー、と笑ったを小突く
「ね、新ちゃんと神楽ちゃんは元気?」
「あー、元気元気。つか、重症はお前ダケー」
「怒ってるー?」
あはっ、と笑ったの頬を指で小突く
「ねー、コレ給料いくらかなあ」
「あー、そうだなー豪邸一個もらえねーとあわねえな」
「おれ、まくらほしー!」
俺の首にの腕が回る
そのまま抱きしめてギュッときつく抱く
「そういえばさ」
「んあ?」
が俺の鼻にを甘噛みする
そのまま目線が合い、の綺麗な黄色と黒のオッドアイが視界に入る
コツン
額と額があたりがんふふーと笑う
「晋助にあったんだー」
「あ?」
「晋助にね、帰ってきてっていったんだ」
「そしたら?」
「嫌だって、俺の頼みでもそれはできないって」
「そうか」
「結局、俺は誰一人救えないし、誰一人幸せにできない」
「そーか」
「こうやって、怪我して守っても全部守れない」
「全部なあ」
「俺が死ねば、全部守れるかな。どれくらい怪我したら皆幸せになれる?」
額に当たるの額がグリグリと押してくる
唇が触れそうなあたりでが口を動かした
最後までその口が動く前に塞いで引き寄せる
息苦しそうに眉を顰めたを離してもう一回額をぶつける
「いたいよ、銀時」
「バーカバーカ」
「いたいたい、うーグリグリやめぇ!」
「生きろ、」
「んあ?」
「が生きていることが俺の幸せ」
「えっ、俺も銀時が生きてることが幸せだよ」
そのままがグリッと額を押して少し頭を押される
日が傾いてきた空を目だけに向ければ2つの影が見えた
「ほら、来たぞ」
「のー、あっ新ちゃん!!!神楽!」
身体を仰け反らせて振り返ればの怪我しているところから血がにじみ出る
「おィィイイイイイイイ!血ぃ吹き出してんぞゴラァ!!!」
「ワオ」
「ぎゃー!くーん!?ちょ、ちょ、神楽ちゃああん救急車!」
「きゅーきゅーしゃぁあああああああああああああ!」
呼んだアル
そういうこと言ってるんじゃないよぉおおお!!
ちょっと!大変!萎れてるぅうううううううううううううううう!
「(幸せ、だなー)銀時ー」
「なんだ、死に掛け」
「あとちょっとだけでいいから、俺も幸せでいたい」
「あー?一生幸せにしてやるさ」
「!」
「だから、お前はずっと俺の傍に居ればいいのー、バーカ」
「ふおー」
ふお、イケメン!
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