六年生のばあい
((伊作君に好きッ!
「すっ、好きっ!」
「え?」
「っ!」
「ごめんね、もう一回いって?なんていったか聞こえなくて…」
「えっ、あ…す、好きです」
「僕も、このおまんじゅう好きなんだ」
「っっ!!」
「?」
「ちが、私……伊作くんが好きなの!!」
「僕は大好きだよ」
「っっっ!!!」
「(可愛いなあ)」
(( 留三郎くんが好きッ!
*現パロ
「スキです」
「―――…」
「(え、聞こえなかったのかな…)とっ、留三郎くん…」
振り返った留三郎君がドサッと段ボールを私の前に置く
「お前の」
「え」
「お前の写真だ!!これが答えだっ!!!」
「―――ーえ」
「これが、入学式のお前、スカートが今より長いな。今は短すぎる…折っているなら伸ばせ、切っているならこれを履け」
「ぶ…(ブルマ…)」
「これは水泳大会の。平泳ぎの選手だったな、すごく可愛い」
「…〜〜〜ッ////」
「ああもう全部可愛い、」
「あっ、あっ」
「俺を好きだということなら、遠慮はいらんな」
「ふぁっ!(間違えた気がする!!)」
「嫌だと言っても、愛でてやるよ」
(((長次君が好きッ!
*現パロ
「「―――」」
「…先輩」
「…?」
「つっ、月が…キレイ…ですね…」
「―――、ああ綺麗だ」
「〜〜〜〜っっ」
「、」
「はっはい!」
「俺は…死んでもいい…に訳そう」
「あっう…、」
そういって、先輩は本を閉じて私のおでこにキスをした
(((小平太君が好きッ!
「今日は、何をだしてくれるんだ?」
「今日の夕食はうどんでーす!」
「おお!うどん!、私はうどん大好きだ!」
「小平太くんはお腹いっぱいにして食べてくれるから見てるだけで幸せになれるわあ」
「さんのご飯もおいしいからな!」
「―――、ねえ小平太君」
「んう?」
「好き」
言った瞬間ぶほっと小平太君の口からうどんが飛び出す
目の前に座っている私を凝視して
「わ、」
「わ?」
「私も大好きだぁあああああ!!」
「わきゃあ!?」
抱きしめてきた彼にうどんがぁああ!と叫んでしまった
けど、いつもみたいに強く抱きしめるんじゃなくて壊れ物を触る様に触れる彼に笑みを浮かべた
(((文次郎君が好きッ!
「あついねー」
「そうだな」
「お兄様まだかなあ」
「三木ヱ門ならまだ寝ている…会いに行くか?」
「やだあ、文くんといるー!」
「もんくん…、」
「ねー!大人になったら、お姫様になるのぉ!」
「そうか」
「お殿様はねえ!文くん!!」
「そうか………あ?」
「文くんがお殿様!!ね、文くん結納するの!えへへっ」
口元に手を当てる彼女を見てやばいやばいと冷や汗が出る
可愛いと思ってしまってる自分がヤバイんだ
「大好き!文くん大好きぃ!」
「バッ、バカタレイ!!そうやすやすと男に好きと申するなあああああ!」
「文くんは?文くんはのこと好きじゃないの?」
「ぐぅっ」
「は好きなの。文くんじゃなきゃ嫌なの」
「っっ」
「文くん、…嫌い?」
「きっ嫌いなわけないだろう!!」
「じゃあ好き?」
「すっ……好き…なのか?」
「――――、何をおっしゃってるんですか、潮江先輩」
「ぎゃぁあああああ!?三木ヱ門んんん!?」
「おにいさまぁあ!」
(((仙蔵君が好きッ!
「また、来てくれたのですか?」
「報告の帰りです」
「あら、組頭ったら…貴方の扱いが粗いのね」
「いえ、様の足になれるなら…「仙蔵」
頬を包まれるとほのかに花の香りがする
「今は誰も居ませんわ?」
「―――、… 今日も楽しかったか?」
「ええ、とても、お兄様ったらまた忍術学園から忍びをお雇いになられたそうよ」
「そうなのか、忍者の里でも作る気なのか…殿は…」
「っふふ、あながち間違ってはないのかもしれませんわ」
「…それは面白いな。…あ、そういえばこれを」
「!」
「浅葱色の簪とは珍しくてな…ついにと」
「まあまあ!綺麗!!いつもいつも嬉しいですわ」
「のその茶の髪にはとても映える」
「っふふ、嬉しいわ。仙蔵………、大好きよ」
「――――、私も、のことを愛している」
「まあ、今日はとても嬉しい日ね」
「嬉しいことを言ってくれる」
あまりに可愛い姫に口づけをしてしまうほど
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