「ヒヨシタウン?」
「うん!ガンテツじいさんって人がボールを作ってるんだ!」
「へー、」
「ただのモンスターボールが嫌なら、沢山作ってくれるぜ!」

「すごいなあ!それ行ってみたいわあ!」
「俺のリザードンならいったことあるからすぐに行けるぜ!」
「わあ!ほっまにー?!」


あー、あれは行きたがってるな
遠くからを見守っていれば俺の隣で控えてるのポケモンでもわかる反応

行きたいです

が伝わってくる




「ぐ、ぐりーん!」



むっちゃいきたいー!



ほら見ろとのポケモンを見れば呆れたようにため息を吐く


『だと思った』
『ですね』
「はあ」





の初めての旅が決まった瞬間
レッドに俺が怒られる瞬間が決定したときだった




***





「ポケギア」
「もった!」
「…かいふくのくすり入れといたからな」
「おおきに!」




レッドさんに連絡いれたらすぐにレッドさんのリザードンが飛んできました
登場したときは驚いたで
グリーンが話してる途中で来てしもうたねん




、いつでも迎えに行くから」
「えっ」
「最近、また…よくない噂聞くから」
「!」


「あっあの!!」




レッドさんの心配そうな顔に眉が下がっていると
サトシが俺の前にやってきて



「俺が、守ります…」
「サトシ」
「…、」
「レッドさん」
「ピィカァ」
「ピー」



サトシの肩に乗るピカチュウも眉をピンッと立て
やる気満々!と表情を見せる

そのピカチュウにレッドさんのピカチュウがてしっとレッドさんの頭を叩く



信じてあげなよ、レッド
そんなふうに心中で言っている気がして



「わかった」
「!」「!!」
「そのかわり、無傷で連れて帰ってきて」
「もちろんです!!」
「ピッカァ!!」




「まあ、大丈夫だろ」 

「…」
「グリーン…」
「一応、ジムリーダーが2人も居るんだ。そこは安心できるだろ?」
「…」
「睨むなよレッド」


レッドがに向き直り


、気を付けて」
「うん!」
「土産はガンテツじいさんの新作でいいぜ」
「任せとき!頼んでみる!」





「じゃあ、リザードン、頼むぞ」
『あー、おう』
「よろしゅうな、リザードン」
『おう、安全運転でいくぜ。向こうのリザードン怖いしよ』
「あはは、」


翼が広がりリザードンが宙に浮く
おおー、と声をあげ横を飛ぶトキはいつもこんな感じなんだと実感した
ロキはびっくりして縮こまっている





「気を付けてな!!」





グリーンの声に大きくうなずいてリザードンの体に顔をうずめた



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