ドンッ!
「事故か?」
「みたいだな、皆道開けてー…救急車に連絡してくれ」
「了解ッス」
人をかき分けオロオロと視線を彷徨わせている奴と
倒れている銀髪
「!?ぎっ、銀時ィ!!」
血を流した銀時を抱きしめ止血をする
目の前をオロオロとする人間に剣を向け
「動くな、騒ぐな…斬るぞ」
「ちょっ、誄兄!!殺したらダメっすからね!」
隊士の声に剣を降ろし銀時を見れば
ヒューと息を吐く姿が見える
生きてる…
「テメェ後で覚えてろよ」
「ひっひぃ!」
「誄兄!」
「いいから早く救急車連れてこい、あと3秒な」
「えぇえ?!」
「はい、いーちっ…」
剣を銃に持ち替え銀時とぶつかったらしき奴の足もとを撃つ
部下の誄兄ィイイイイなんて咎める声
「銀時、もう大丈夫だからな」
銀時の頭を抱きしめ、息を確かめるように口元に唇をつけた
病院について、暫くしたらお登勢さんとキャサリンちゃんと神楽が滑り込んでくる
「誄兄!」
「誄!銀時のバカはどうなったんだい!」
「今、検査中…頭打っただけだからきっと大丈夫だと思うけど」
「どいつネ、どいつが銀ちゃんを…!」
俺がさっきまでボコボコにした奴を指差せば神楽からの痛恨の一撃
飛んで行ったソイツをキャサリンが引き戻し床に叩きつける
それを問答無用で踏むお登勢さん
「み、みんなァ!」
「新八」
一通り終わったところで新八が来て
銀さんは!?と聞いてさっきと同じ
「病院でデケー声出すんじゃないよバカヤロー!」
「オメーもな!ババア!!」
「オメーモナクソガキソシテ私モサ!」
「静かに」
シーッと指を口に持っていき三人を沈める
「ジャンプ買いに行った時にはねられたらしいんだ、」
「いい年こいてこんなん呼んでるからこんな目に遭うアル」
「コレヲ機会ニ少シハ大人ニナッテホシイモノデスネ」
「まったくだ」
「(大丈夫そうだな)」
「いやぁ、そう言ってもらえるとはねたこっちとしても気が楽っす
マジすみませんでした携帯で喋ってたら確認遅れちゃって」
「コノヤロォ!銀ちゃん死んだらてめェ絞首刑にして携帯ストラップにしてやっからなァァァァ!」
「オルァァ!飛べコルァァ飛んでみろ出せるだけださんかい!!」
「やだなー、神楽…絞首刑じゃないよ、腕二本斬りおとして足の髄斬って戦場に叩き落とせばいいんだよ」
「(やっぱダメかもしんない)」
扉が開いて看護婦さんが怒鳴る、その隙に病室にも入れば
皆も入ってきた
「おいィィイイ!まだ入っちゃダメだって!!」
布団に座っている銀時
「銀時ィ!」
「ーー…」
「なんだィ全然元気じゃないかィ」
「心配かけて!もうジャンプなんて買わせないからね!!」
「心配しましたよ銀さん…えらい目に遭いましたね」
「銀時、大丈夫か?パフェ食うか??」
銀時の肩を掴み目を合わせると
いつもとちょっと眉毛と目が近い銀時
手をゆったりと握られ
「…誰ですか?」
「ハイ?」
「一体誰だい、キミ…それに後ろの君たちは?僕の知り合いなのかい?」
「…え?ぎ、銀時?俺だって誄」
「?誰だ」
「…」
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