「カニ?」
「なんだ、も居たのかィ、そうそう、…テレビ直してくれよ」
「なに、お登勢さん…まだ買い換えてないの?いい加減に時代は液晶だよ」
「何言ってんだい、あ、銀時…間違っても食べるんじゃないよ。腐ってんだからね」



ピーポーピーポー




「バカだなーアイツ等、お登勢さーん、治ったから病院の住所おしえてー!」
「行かなくて良いよ!仕事に戻りなァ!!」




返されました




「えっ、ちょ…近藤さんどうしたんスか」
「ドーナツづくりに失敗してな」
「油にガスボンベでも入れたんすか?」
「いや、ちょっとな」



なにあの頭、大丈夫かな
トシに助けをもとめるように見れば首を横に振るわれた



「あと、腕があらぬ方向に」
「これは愛だ」
「あ、お妙さんね」




流石、No.1キャバ譲だ




兄!」
「みんな、どうしたー?」


「けっ、けいこお願いしやす!」
「いいよー」





隊士の顔が明るくなったのをみて嬉しくなった





「はい次ー」
兄、強いなァ」

「じゃ、次俺がいくさァ」
「総悟!」
「勝ったら、兄…今日は一緒に寝てくれるかい?」
「任せろ、子守唄もつけてやるよ」
「それは本気ださねェとな」




カランッと竹刀を振り下げ、おいで?と言えば
総悟が真上に竹刀を振り上げジャンプする
頭上に来る竹刀を後ろに回り足蹴する


背中を押された総悟が床に転がり着地するとそのまま竹刀を投げてきた
竹刀を弾き総悟の頭に竹刀を向け、ニヤリと笑う




兄、後ろががら空きでさァ」
「総悟こそ、剣先ががら空きだよ」




「!」






後ろにまわった総悟が俺の背中に竹刀を振る
その竹刀は届くことなく振られる





「け、剣先が折れてる」





隊士の一人が呟き、あ…あれ俺の竹刀と言ってた
あ、買ってやんないと




「ーー、っはぁ…馬鹿力」
「とん」
「むう」




総悟の頭に優しく竹刀を置く
降参ポーズをした総悟





「じゃあ、次は俺だ」
「ッ」





振り返る間もなく飛んできた竹刀に自分の竹刀をぶつける
竹の軋む音が響き竹刀を振るう音が勢いよく聞こえた





「っ!?」
「脇ががら空き」
「トシこそ、背中が空いてる」





脇に一刺ししようとするのを竹刀の上に乗り一回転をして
トシの背中へ


竹刀を振るえばしゃがんだトシが俺の足を払う
バランスを崩して倒れた俺に竹刀を突き刺すトシ


手をついてその竹刀を足で挟み遠くへ投げた





「ハイッ、おしまい!」
「ッチ」
「トシめ、本気だったな」
「うるせー、お前と一夜過ごせると聞いて思わずな」




「なに、そんなに俺と寝たいの」
「「「「「寝たいッスぅうううう!」」」」」
「え?じゃあ俺今日隊士部屋で寝ようかな」


「「あ"?」」
「え、ちょ。トシ、総悟引っ張らんで痛い痛いぃいい!背中擦れてるぅう!」





何故か2人に引っ張られ
その場を退場





「つーか、痛いだと?」
「まぁた、どっかでチャンバラしたんでさァ」

「(こ、こわい)」




包帯が傷口に擦れて引きずられても痛い





、」
兄」




瞳孔を開いた2人が獲物を狩るような目で俺を見た




「今日は一睡もさせないでさァ」
「じっくりみっちりねっちょり聞いてやるよ」



「こ、こんどーさぁぁぁん!」






江戸のオニーチャンの本気をみてみますか
(傷口にはからしを塗られかけました)


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