銀時が万事屋を解散した
朝入った退の情報に、駆け付けようとした矢先
総悟に止められ坂本辰馬っつー奴を不法侵入罪でしょっぴぃたんで後頼みます
なんて資料押し付けられ
廊下ですれ違ったトシから衝撃の一言


「は…?」


「…近藤さんが居ない」
「え、ごめっトシ…もっかい」

「近藤さんが」
「近藤さんが」



「行方不明だ」
「ゆくえ、ふめー」

「うおぉおお!?!!失神すんなァァアア!」



何故か捕まったらしい辰馬をどう解放してやろうかと考えてた俺の頭に
キャリーオーバーな事件が発生したらしい
銀時も探さないといけないのに近藤さんまで消えた?




「ふざけんなよ」
「万事屋も解散したらしいしな」
「…」
「何か知ってるか」


「わからない」




辰馬の書類を捲る
大体俺と銀時に会いたいだけだろ


なんで宇宙船つかってんだ




「ーーーちょっと出るな」
「おい、退にすでに調査だしてんだ、落ち着け」
「トシ」



銀時はね、俺の師匠が最期にくれた希望なんだ
近藤さんはね、拾ってくれた総悟がくれた唯一の居場所なの





「目の前から同時に消えたってなって落ち着けると思うか?」
「……」
「トシ、許して」




書類を机に置いて
屯所を飛び出した






「お前も大概だな」
「土方さん、狙撃隊の準備できたでさァ」
「おっまえ、それ大砲じゃねえか!一国でも壊しに行く気かよ!」
「やだなぁ、土方さん…男はいつでも勝負してるんでさァ」
「うまくねえよ!どいつもこいつも馬鹿ばっかじゃねえか!」








ジャスタウェイ工場と称している場所
チラシをクシャリと握りしめすみませーんと声を上げた






返してくれませんか
(そこの人たち、俺の宝物なんです)



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