「凄い大筒だな」
「えっ、兄!?なんで縄抜けてんの!?ええええ!?」
「静かにしろ、退」
兄は俺より忍者してんじゃないかと思う
「総悟がこっちの大筒に向けて大砲を撃つ」
「え?一応、こっち局長いるんですけ、…どォオオオオ!??!!」
大きな砲弾が視界に入りあのバカ参謀ォオオ!と叫ぶ勢い
そんな俺らの前に兄が立ちふさがり爆風から守ってくれる
「新人さん…」
「兄!無事ですか!?」
「総悟ってば容赦ねえなあ」
「なんなんですかァァあの人たち!ホントにあなたたちの仲間なんですかァ!?」
「仲間じゃねーよあんなん!!局長、兄!俺、もう辞めますから真選組なんて…ってアレ?局長は?」
「え?」
兄が視線をずらせば局長が横たわっている
「オウ、ここだ…皆怪我はないか?」
「局長ォオオオ!あんたが大丈夫ですかァアア!?」
局長が起き上がり兄の頭を撫でる
「まるで長い夢でも見ていたようだ、」
「近藤さんッ」
「局長、まさか記憶が…!てゆうか頭!」
刺さってる木屑刺さってるよ!アンタ!
木屑を兄が抜いて大丈夫?と近藤さんの腕を引っ張る
「ああ、まるで心のきりが晴れたような、すがすがしい気分だよ、山崎、、いろいろ迷惑かけたみたいだな」
「っはは、おかえり、近藤さん」
「いえ、てゆうか局長、頭」
「ともかく、今は逃げるのが先決だ、行くぞ」
「あ、はい!」
「銀時は俺がおぶってってやるからな」
「なんで」
「大事だから」
そういうや否や兄と局長が俺と旦那を屋根から振り落とす
何やってんだテメーら!!と聞こえたがそんなん構ってられない
だって
「落ちるゥウウウウウウ!!」
「トシィイイイイ!撃てぇえええ!!」
「なっ、兄!?」
「ッ」
兄の叫びに副長の撃てぇええええの声が聞こえる
地に足をついて副長の方に走る
「くそ、こっちも撃てぇええ!」
工場の方からもビームのようなものが放たれ足元を脅かす
ふわりと体が浮き横に投げ飛ばされる感覚
「え!?」
「退!!伏せろォ!」
兄と局長が砲弾にまみれて行った
「兄ぃいいい!!!局長ォオオオ!!」
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