「でさぁ、マヨネーズ工場やっと当たってね、嬉しそうだからいいかなあって思って」
「んで」
「ふぇっ、でもまだ段ボール50箱マヨネーズ残っててさーあ」
「げえキモ…、お前のとこ全員ヤベェのしかいねえよ」

、やはりコチラ側に戻らないか」
「もーどらなぁい!」
「…」
「…、可愛いと思っただろヅラ」
「ヅラじゃない!」



ひぃっく!と大きく息を吸うのグラスを取り上げると
やだぁ!銀ちゃんばかあ!と胸に飛びつかれてしまう



「だぁ!もう!面倒な奴だな!!起きろ!!お前は江戸のニーチャン!ここで!酔いつぶれてる暇!な!い!の!!!」
「やーだ、今日は帰らない、明日もかえらなぁい」
「おお、ではついに攘夷志士デビューか!」


ヅラがの手を握り目を光らせる
はきょとんと茶色の髪を揺らし



「やーだっ」
「「…」」




あ、なんで後ろ姿だけだと可愛い
前見るとほらキレー系っつーかさ




「というか俺も酔っ払ってるゥウウウ!」
「ふぎゅっ!」
「ごっ!」




何考えてんだ俺ェエエエ!!
俺がの頭にチョップをかまし巻き込まれたヅラ
あ、伸びた…




「あ”−、こいつは男こいつは男」
「銀時ィ、いてーよばぁか」
「(こいつは男こいつは男、アレ、コイツこんな白かったっけ)」




というか火照っててめっちゃ色っぽいんだけど




「ぁあああああ!」
「!?」
「ッわっわりい!」




ワインをひっくり返してしまってのワイシャツを真っ赤に染める
うあー、とがワイシャツを引っ張り空気を持たす




「おい、あんまさわんなって染みになるなぁ、これ…」
「さむい」
「あーもう、おら!帰るぞ!」




ちょうど現れたエリザベスに桂を投げ、を引きずって外に出る
お代はの財布から出した





「おい、大丈夫か?あるけるか?」
「んー、さむい」
「制服きとけ」
「むー」




ワイシャツをはぎ取って黒い制服を着せる
まだ寒い寒いというに自分のマフラーを付ければ…



アレ



かわいい
なんだろこれ、アレだよね…鼻まで隠れちゃってるアレだよね
女子高校生がやると可愛いアレだよね





「ーーぎーんーとーきィ!」
「うお!」




飛びついてきたを抱き留め
そのまま抱き上げる



「あーもうおじさん知らないからね、というかの方が2歳くらい上だけどね、」
「おほ!高い!」
「サルじゃねえんだから喚くなよー」

「銀時ぃ」
「オイィイイ!前見えねえよ!!」





大好き銀時!とまたウルサイことを自分の目線にの顔をいれる



「ふへ、銀時」




指をさしだされ、あぁ?と顔を向ける





「約束」
「なんだァ急に」
「隙あり」
「!?」




の顔が一気に寄りキスを奪われる
というかここ公然なんですけどォオオ!



「ぷっは!なにしやがんだボケェ!」
「っはは引っかかった、」
「…」



え、もう全然この子意味わからない
酔っ払いすぎ、さっきの約束って何




「あ、でもおぼえてる?昔さ、銀時と約束するときこーやって顔合わせてやったよね」
「あ?おぼえてねーよ」
「うーそだぁ」



いま指出しそうになったじゃぁあん!
出してねえよ!だせねーよ!お前を全力で抱きかかえてるよ!!!




「む」
「今度はなに」
「寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い
寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い
寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い
寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い
寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い寒い」
「だぁあああああああああああ!うるっせぇ!」



耳元で呪術ですかーコノヤロー!




「もうムリ銀時の肌温い」
「おいィイイ!人の服に潜ってんじゃねえよ!お前の家そこじゃないからね!安心して寝ッ……ん?」
「…ぅ」
「(寝たァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!)」



俵担ぎに直してを運ぶ
ガタガタと寝てても震えてるソイツ



「(あー、細いなコイツ…まじ食ってんの)」
「あ、ししょー」

「ーーー…」
「ししょ、好き…ぎゅってして。ぎゅっが良い」
「なんちゅう夢見てんだお前」
「寒いもん、いいもんじゃあ小太郎ギュッてしてくるもん」
「(そういえばコイツ、昔から抱き着き癖があるっつーか)」





冬になるといっつも誰かにくっついてたな
俺の頭見て寒いそうだね、あっためてあげるとか言ってたし




「銀時が一番あったかいねえ」
「起きてんのかテメェ」







寒がりなのは多分江戸一番です
(寒いからお酒―)
(それでいつも酔っ払ってただろう)
(思い出したわ)




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