ゴスッ
うぶっとうめき声をあげた、江戸のオニーチャンと言われている
俺の手によって地面に叩きつけられる



「朝帰りとはご苦労だな、
「ご、ごめんください」
「不良息子はお帰りくださいだ、バカヤロウ」



ワリィって、といつもながらの爽やかな笑みを俺に向け
土を払いながら屯所へ入ろうとする

黒い隊服の中から肌が見え…って
ちょっと待て



「おい待てゴラ、お前なんで下…着てねーんだ」
「止めろよ、俺が公然猥褻してるみてぇだろ」
「ソッチじゃねえよ!!」
「ぬん」



胸ぐらを掴めばエッチとか言われた
殴ったけど




「おーい、…ワイシャツ置いてってんじゃねえよバカヤ…ろぉ」
「お、マジか。ありがと銀とき…ぃ!?」



銀髪の方に向かってくを引っ張って
屯所の門に背中を押し付ける



「どおゆうことだーーーー!!!」
「うおぉお!トシ!朝から瞳孔開いてるのこえぇよぉおお!」



なんであいつがワイシャツ持ってんだ!



「なんでって銀時の家で一泊したから」
「サラッと言ってんじゃねえよ!!」
「大丈夫、警察沙汰は起こしてないよ」


「もう周りの警察がざわついてるの気付けよ!!」




周りを指差せば兄が朝帰りだァアアと叫び散らしてる奴ら
そんなはあらぁ、と言った後に




「朝帰りはしてないよ皆………… 昼帰りだ」
「ふざけてんじゃねえよ!!もっとヤバイはボケェ!!」

「なんだー、…お前の働いてる会社は部下の生活まで縛るのかァ?」
「健康的でいい会社だろ?」
「俺は嫌だね…ほらワイシャツ…染み抜きとかわかんねっぇからババアにやらせた」
「え、じゃあお金払わないとね」
「お前にはタダで世話になってるからいいらしい」
「えー、まじおかん!」




ケタケタと笑う
それに呆れたようにソイツがの頭をグリグリと撫でる銀髪


イラッとしての首根っこを引いて腕の中で首を絞め
屯所に引きずっていく



「仕事すっぞ」
「トッ、トシ…しまってます。しまってます!」
「うるせー、男はシメルときはしめねーとな」
「意味違ァァ」



まあ幸い間違いは犯してないようだからいいだろう




「そうだ、銀時」
「あ?」
「俺、なんもやらかしてないよな。昨日の記憶ねえんだけど」
「ああ、公然でキスされたくらいだ」
「なんだ」

「なんだじゃねえだろォがぁああ!」
「ぎゃん!」




閉めていたをそのまま放り投げて屯所内に飛ばす
無防備なはそのまま屯所内に投げ入れられ、隊士たちにおかえりなさい!と言われてた

おかえりなさいじゃねェよ!!




「なにしてんだテメェ!!!」
「なにがー、トシ…なに?カルシウム足りてないよ?」
「うっせえ!お前のせいだボケ!!」
「なんだ?大串君、にキスしてもらいたいのォ?」

「あぁ?!」
「なんだー、そんくらいなら何回でもしてやるよ。」
「あ!?」




が立ち上がって俺に近づいてくる
目線が一緒なが少し屈んで俺を見る




「はい、おはようのチュー」
「!!」
「はい、ちゅうゥウウウウ!」
「む」


「ごふっ!!」




何故か床と対面した
それなのにはくぐもった声を出して
バッと顔を上げればの口はあの銀髪のヤロー坂田の頬にくっついていた




「なに、大串君。何?」
「ッッてめぇらソコに治れぇええええ!」
「え、俺もー!?」






愛されているからです
(土方さん朝っぱらから門番ですかィ)
(あ?!)
(兄は帰ってくるの昼だってメール来たでさァ)
(あぁ!?)



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