「兄ィ!」
「おい、総悟!!!下手に行くな、死ぬぞ!!」
「近藤さん…ッ」
大砲を携え、近藤さんが前を向く
上を見上げればとっつぁんの戦艦が砲台をえいりあんに向け
「ッ、」
「…」
"えーっえー、今からえいりあんに一斉放射を仕掛ける、ただちにターミナルからはなれなさーい"
「「「!?」」」
その音声に驚いて近藤さんが無線を握って焦りながらも声を上げた
「待てとっつぁん!!ターミナルに残っていた民間人は西口から非難させたが
まだガキ一人とが残ってるんだ!!」
"近藤、ガキとの命と民間人の命、同じ秤にかけるつもりか?
人を救うっつーのはなァ、人を殺める以上に度胸が必要なんでィ"
「ーーーッ!!」
エネルギーを吸収し始めた大砲を見て目を見開いた
「兄ィイイイイイイイイ!!」
(あれ、今…総悟の声?)
薄っすら目を開けても辺りは真っ暗
きょろりと目だけを動かしても真っ暗で失明したらこんな感覚なのかな
というかおれ、なんで真っ暗なところに
「おい」
「!」
あれ、銀時が見えるんだけど…なに、幻覚?
「馬鹿じゃねえのホント…なんも変わってねえな…あほなとこも」
「ぎ」
「俺と一緒に来い、俺はセンセーと約束したんだ」
「約束」
"貴方は生きなさい、生きて私の造りたい道を作ってください"ってな
なにそれ、銀時らしくない約束
うるせェ
ぼやけてた視界が段々と覚醒していく
銀時がくっきりと視界に入り首に腕を回せば
わざわざ俺の聞こえない方の耳元で何かを呟いた
「俺との約束、追加な」
もどる つぎに
一覧に戻る