「さ、さだはッ…!!」



思わず定春の背中に乗り彼を押さえる
神楽は尻尾に掴まり押さえつけようとする




「(やばっ)」



速過ぎて降りれない…!!




「さだはっ、とまっ…定春…!!お願い…止まってェエエ!」
「定春ゥウ!!止まるアル、メッ!お手!!おちんちん!!おちんこ!」
「こら!神楽!メッ!!」



「どうしよう!!止まらないアル!!」
「こ、困ったなあ」




『おーい!兄ィ』
「はっ!そ、そぉおおおごぉお!」
兄の泣き顔ゲットだ…やりィ』

「やだ、酷い…俺が高いとこ苦手なのしっててゆってるだろ!」
『止まれませんかねェ、散歩はもっとゆっくりやってくだせェ』
「と、とまれませえええん!!!」

『道路交通法違反で逮捕でさァ、今すぐ停車しなさい!』
「停車させてよぉおお!」
「これが散歩に見えるのかボケェエエ!!止まれたらとっくに止まってるんだヨ!!バカだろ!お前バカだろ!!」

『ハイ、チャイナは公務執行妨害で逮捕ォ、お巡りさんの心を傷つけたァ…』
「馬鹿だ!!お前はバカだ!!!」




『お前のペットだろ!!どうにかできねぇのか!!』
「わからないヨ!全然いうこと聞かないアル!!」



総悟が何故かバズーカを構え嬉しそうに笑う



「えっ、そーご」
兄、こちらに飛んできてくだせェ』
「いっいや!」
『可愛く言ってもダメでさァ…あばよ』



綺麗な赤い目が細く鋭められバズーカを構えた
そ、そぉおおおごぉおお!嫌ぁああ!




げしっ





「「!?」」





ガシャァアアアアン!!
パトカーが定春の足に蹴散らされパトカーが横転する




「総悟ぉおおお!」
「ギャハハハ!お前があばよ!」
「こら、かぐ「ハー危なかったァ」

「なにィイ!?」
「総悟、無事でよかった…」
兄、まだ降りれないのかィ?」




俺のことを心配してくれるのか総悟がしがみつきながらも俺を見る




「この人でなし!!離すアル!!サディスト!」
「サディストはてめぇでィ…躾けもできねーのに犬なんて飼うからでィ、俺の犬はもっと利口ですぜェ」
「あぁ?!お前が犬飼える魂アルか!?」

「おーう、利口な犬を拾ったぜィ」
「あ、神楽登ってこられたの?俺、降りれるかなあ」




『オーイ、総悟あぶねーぞ』
「土方さ…」
「トッ…」




ニヤリと笑うトシが見えて真っ青に俺は青ざめる
バズーカ構えてる、ねえ神楽…アレ、バズーカ構えてない?


「撃てぇええええ!!」
「土方コノヤロォオオ!!」
「ぎゃっ!」




総悟が手を離して茂みにダイブする
俺はそんなたいそれたこともできない





「た、助けてェぇえええ」


兄ィイイイ!!」
兄が連れ去られたぞおぉおお!!」
「アイツ、よくあんな高ェとこいけたな」





高いところは苦手なんで
(助けてトシィイイイイイ!!!)





もどる つぎに
一覧に戻る